第一章
世界 -WORLD-



3082年、世界は3つの軍勢に分かれていた。

わずかしかない自然と共存することを望むスコッティズ。

人間中心で今は失われた科学の力を取り戻そうとする帝国軍。

そして、そのどちらにも属さないオールガッケン。

この物語は、オールガッケンの傘下であるノースガッケンから始まる。

ノースガッケン郊外、この物語の主人公はそこにいた。

少年の名はズー。

動物をこよなく愛するこの時代では珍しい若者である。

いつも、仲の良い動物たちとのんびりとした日々を送っていた。

あの日までは・・・。

3091年、戦争はスコッティズの勝利によって終結し、平和がおとずれたかに見えた。

だが、『自然と共存』というのはあくまで帝国軍に対する敵意を表していたにすぎなかった。

戦争が終結してみると、自然と共存するどころか昔と同じ過ち・・・いや、それ以上に自然を傷つけていた。

オールガッケンは、『自然と共存』という言葉を信じ、帝国軍をスコッティズと共に討ち滅ぼした。

だがそれが罠だったのだ。

スコッティズは、自分たちだけではかなわないと知り、利用したのであった。

これによりオールガッケンは内部で崩れ、壊滅したのであった。

司令官のダリアはわずかに残った者たちとスコッティズを討つため、有能な者を探していたのであった。

そしてここ、ノースガッケンにも2人幹部が立ち寄っていた。









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